イージス・アショア配備の受け入れ拒否を
藤本議員は、村岡嗣政知事が10月中旬、ハワイ州カウアイ島にある米軍のイージス・アショア実験施設の視察を検討していることについて、視察の内容や目的を明らかにするよう質すとともに、同実験施設のレーダーは、萩市むつみ演習場への配備が検討されているレーダとは違う機種が使われていることを指摘し、視察の効果があるのか、尋ねました。
また、実験施設の視察後、イージス・アショアの受け入れについて、独自の判断をする考えを持っているのか、と尋ねました。
国には「詳細かつ丁寧な説明を重ねる」よう求める
平屋総務部長は、実験施設の視察内容は、施設の概要や運用実態などを想定しているが、現在、防衛省を通じて調整している、と述べ、むつみ演習場に配備予定のレーダーとは違う機種を視察することについては、国の説明に関する理解を深める上で、参考になる点はある、と答えました。
視察後の対応については、配備に係る国の説明は途中段階であり、県としては地元の不安や懸念が払拭されるよう、詳細かつ丁寧な説明をさらに重ねてもらわなければならない、と述べました。
「山口だけの配備はない」の認識はあるか
再質問した藤本議員は、萩市と同様、配備が計画されている秋田市では反対世論が大きく高まっていることにふれ、「防衛省はイージス・アショア2基で最もバランスよく、日本全域を防衛することが見込まれると説明している。山口と秋田はセットであり、山口だけの配備はない、と思っているが、県の見解は」と尋ねました。
また、イージス・アショア配備による影響は多岐に渡っていることを指摘し、「様々な有識者から具体的に意見を聞く場を設けるべきだ」と提案しました。
「そのように理解している」と明言
平屋総務部長は、「県としても山口と秋田で最も効率よくというか、効果的に全国をカバーできるという説明のもとに、国から説明を受けている途中であり、そのように理解している」と明言し、有識者の意見を求める場の設定については、「国からの説明を、しっかりと確認したうえで、検討したい」と答えました。
(2019年9月30日)