艦載機部隊への新型オスプレイ配備は容認するな
木佐木大助議員
米海軍がC2Aの後継機として配備を進めているCMV-22
米海軍は、C2Aの後継機として、CMV22Bオスプレイの開発・製造を進めており、第5空母航空団所属のC2Aも早ければ今年度中に機種変更される可能性がある。
岩国基地へのオスプレイ配備は初となり、CMV22Bは航続距離や貨物搭載能力が強化された改良機である。単なる機種変更という扱いはできないと考えるが、尋ねる。
防衛省に対し、情報提供を求めるとともに、少なくとも関係自治体と住民の理解が得られるまでは容認すべきでないと考えるが、尋ねる。
防衛省は「決まった方針があるとは承知していない」と説明。適切に対応する
藤田昭弘総務部理事
米軍岩国基地に配備されている第5空母航空団所属のC-2AからCMV-22Bオスプレイヘの機種変更についての2点のお尋ねにまとめてお答えします。
お示しの機種変更については、従前から、関連の報道等がなされる都度、国に対し照会しており、「防衛省として、何ら決まった方針があるとは承知していない」との回答を得ているところです。
いずれにしても県としては、引き続き、岩国基地配備機の機種変更について情報収集に努め、地元市町の意向を尊重しながら、適切に対応してまいります。
オスプレイへの機種変更は既定方針。「容認できない」と毅然と対応を
《再質問》木佐木大助議員
CMV-22Bオスプレイの交代について防衛省は米軍からそのような情報提供は受けていないということでした。
しかし、C-2AのCMV-22Bオスプレイの交代は早くから取りざたされていました。
4年半前の2016年12月28日付の中国新聞は、「8月29日、米海軍の報道担当者が海軍用の垂直離着陸輸送機CMV-22Bオスプレイを日本に配備すると明らかにした。岩国基地に配備される見込み。」と報じていました。
さらに昨年6月2日付の朝日新聞は、「防衛省は陸上自衛隊木更津駐屯地にオスプレイ7機を同時に整備するため新格納庫を建設する計画を木更津市に明らかにした。米軍の要求として海軍のオスプレイ整備の可能性を示した。」と報じました。
そして木更津市は、この説明の際、米軍が公表した提案要求書において、「2023年以降、米海軍オスプレイCMV-22Bの整備を想定している。」と記載されていることを明らかにしています。
近年では岩国基地へのF-35B配備の際も同様です。米軍の文書では早くから岩国基地への配備スケジュールが明記されていたにもかかわらず、防衛省は配備直前までそのような情報は寄せられていないと言い続け、結局予定通り配備されています。
米軍が艦載機をC-2AからCMV-22Bオスプレイに交代させようとしているのは明らかであります。防衛省に一連の事実関係を突きつけて、勝手な振る舞いは絶対に許さない。と毅然と対応すべきではないでしょうか。お尋ねします。
対応は、国からの情報を元に地元市町と協議・検討する
藤田昭弘総務部理事
C-2AからCMV-22Bオスプレイの機種変更につきましては、一番最初に報道があったのが平成29年でございまして、そのときに照会もしておりますし、その後様々な報道がなされたり、米軍の情報などをもとに、国に照会を重ねております。
昨年6月に、お示しもございましたが、木更津駐屯地での格納庫建設において、米軍からの提案によってCMV-22Bの整備が含まれているということを、国から情報提供を受けましたので、その際に、岩国基地での機種変更との関係についても国に照会しておりまして、その時も、現時点で何ら決まった方針があるとは承知していない、というような回答でございました。
その後も随時国に照会しておりますが、今と同様のお答えをいただいているところです。
県としては、配備機の機種変更につきましては、国からの情報をもとに対応方針を地元市町と協議して検討していく必要がありますので、国においてですね、不確定な情報を小出しに出されても困るわけでございまして、正確かつ必要な情報を、適切な時期に地元自治体に提供されるべきではないかというふうに考えております。
従って、今後とも、国と緊密に情報交換しながら、情報収集に努めてまいります。
(2021年6月29日)