教皇の訴えに応え、一刻も早く核兵器廃絶の実現を
木佐木議員は、38年ぶりに来日したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、核兵器の所有っも核抑止力論も真正面から批判し、一刻も早い核兵器廃絶の実現を訴えたことを高く評価し、村岡知事に「ヒバクシャ国際署名」への署名と、政府に対し、核兵器禁止条約への署名と批准を積極的に働きかけるよう求めました。村岡知事は、双方とも拒みました。
木佐木議員は、フランシスコ教皇が、「戦争のために原子力を使用することは、現代において、犯罪以外の何物でもない」、「原子力の戦争目的の使用と核兵器の所有は倫理に反する」と述べ、核戦争の脅威による威嚇、すなわち「核抑止力論」も真正面から批判したことを指摘。
この教皇の願いを具現化するのが、国連において採択された「核兵器禁止条約」の発効にあることは明らかだと強調。同条約への署名、批准を求める地方議会の意見書は420を超えたことも紹介し、村岡知事に「ヒバクシャ国際署名」への署名と、政府に対し、ただちに「核兵器禁止条約」への署名と批准を積極的に働きかけるよう求めました。
国いいなりに「ヒバクシャ国際署名」も、政府への働きかけも拒否
村岡知事は、政府が核兵器禁止条約に参加せず、核兵器の廃絶に向けて、核兵器国と非核兵器国の協力の下に現実的・実践的な取り組みを行うとしていることに理解を示し、「国の取り組みを尊重する立場に立って、現時点では『ヒバクシャ国際署名』への署名は考えていない」と従来の立場に固執。
核兵器禁止条約についても、政府が「条約の参加という手法によらず、核兵器廃絶に向けた取り組みを進めることにしていることから、国に対して、条約の署名と批准を働きかけることは考えていない」と国いいなりの姿勢を露わにしました。
(2019年12月5日)