むつみ演習場も「住宅地との距離」を考慮して評価すべき
日本共産党県議団は、11月4日、萩市むつみ演習場とともに、イージス・アショア配備が計画されている秋田市の新屋演習場を現地視察。藤本議員は、演習場から半径3km圏内に県庁や市役所があり、その中に約7万人が暮らしている状況を体感したことを踏まえて、11月20日、佐竹秋田県知事と面会した菅官房長官が「再調査では、住宅地との距離も考慮して評価するよう防衛省に指示した」と発言したことを指摘。「ミサイル基地予定地に民家が隣接しているのは秋田だけではない。むつみ演習場への計画についても、住宅地との距離を考慮して評価するよう防衛省に求めるべきだ」と質しました。
また、藤本議員は、むつみ演習場に関し、10月から2ヶ月間の予定で実施された再調査結果の公表時期を尋ねるとともに、その回答をもって、可否判断することはあってはならないと迫りました。
考慮は求めず、再調査結果を踏まえ不明な点はさらに確認
平屋総務部長は、「官房長官の発言は、再調査が進められている新屋演習場を含む複数の国有地の配備候補地としての比較検討に関するものと承知しており、むつみ演習場近傍の測量を内容とする山口県での再調査には当てはまらない。同様の再調査上の考慮を国に求める考えはない」と拒みました。
また、再調査結果の具体的な公表時期については、国から連絡を受けていないと述べ、「今後、国から説明を受けた後に、その内容を十分に確認し、不明な点や、さらに説明を求めたい事項があれば、国に質していく」と答えました。
(2019年12月4日)