山陽小野田市にエピセンター(感染震源地)出現か?

 新型コロナウイルスの感染拡大が全国で広がる中、山口県内でも7月中旬以降、感染者数が急増し、8月28日現在、151人に達しています。

山陽小野田市の感染者は人口10万人当たり72人と突出

 特に宇部市、山陽小野田市、美祢市を管轄する宇部保健所管内での感染者は79人、人口10万人当たりの感染者は31.72人と激増。中でも山陽小野田市では感染者45人、人口10万人当たりでは72.64人にも達しています。➡下表参照

直近1週間では50人と全国トップ沖縄県の3倍にも

 感染状況を把握する上で、重要とされる直近1週間の人口10万人当たりの感染者数でも山陽小野田市は50.04と突出。NHKが都道府県ごとにまととめている同指標(8/21~8/27)で全国トップの沖縄県の14.45人と比較しても異常な高さでです。➡下図

山陽小野田市に「感染震源地」の可能性も!

 日本共産党は7月28日、「現在の感染拡大は、全国でいくつかの感染震源地(エピセンター)――感染者・とくに無症状の感染者が集まり、感染が持続的に集積する地域が形成され、そこから感染が広がることによって起こっていると考えられる」と指摘し、政府に対し、「感染震源地を明確にし、そこに検査能力を集中的に投入して、大規模で網羅的な検査を行い、感染拡大を抑止するべきである」と提言し、「これらの大規模で網羅的な検査を行う目的は、診断目的でなく防疫目的であること、すなわち無症状者を含めて『感染力』のある人を見つけ出して隔離・保護し、感染拡大を抑止し、安全・安心の社会基盤をつくることにあることを明確にしてとりくむ」よう求めました。

 山陽小野田市の感染状況を見るとき、同市内の一部に「感染震源地」が出現していることが危惧されます。

市任せではなく、山口県もあらゆる手立てを

 事態は深刻です。これ以上の感染拡大をくい止めるためには、対応を山陽小野田市任せにせず、山口県が前面に出て、あらゆる手立てを講じるときです。

(2020年8月28日記)

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