参院選の32の1人区全てで野党統一候補が実現し、改選2議席から10議席へ躍進
第25回参議院選挙が終わりました。
全国32の1人区のすべてで野党統一候補が実現し、10選挙区で激戦を制して勝利しました。野党が、1人区で改選2議席から10議席へと増えたのは、大きな成果です。
大内一也氏は奮闘するも及ばず
山口県では、大内一也氏が野党統一候補(国民民主党公認、立憲民主党・日本共産党・社会民主党支持)となり、11万8491票(22.13%)を得ましたが及ばず、自民党(公明党推薦)の林芳正候補が37万4686票(69.97%)を獲得し、当選しました。
大内氏は及びませんでしたが、今回の参院選で、大内氏と県内の4野党が「市民連合@やまぐち」と交わした13項目の共通政策と、山口県の3つの独自政策(原発の新増設反対、イージス・アショア中止、米軍岩国基地の拡大強化許さず)は、共闘の政策的旗印を豊かなものにし、今後につながる大きな財産です。
野党4党比例票との比較は93.3%
大内氏の得票は、野党4党が比例代表選挙で獲得した12万6936票との比較で93.3%でした。比例票を上回ったのは山口市、周南市、上関町、阿武町の4自治体でした。
全国32の1人区のうち29選挙区は、統一候補の得票が4野党の比例得票を上回りました。隣県の愛媛県では統一候補の永江孝子さんが、4野党の比例得票の212%を獲得し、当選しました。
前回・纐纈氏は3野党得票の113・3%
3年前の参院選山口県選挙区の野党統一候補・纐纈厚氏の得票は18万3817票。野党3党(旧民進党、日本共産党、社民党)の比例票は16万2222票との比較で113.3%でした。
前回の纐纈氏については、「支持」にとどめた連合山口が今回、大内氏を「推薦」したにもかかわらず、4野党の比例得票にも及びませんでした。
野党統一候補の得票がふるわなかった背景について、マスコミからは、「大内さんを推薦した労働団体・連合山口の幹部も『協定の内容が気にくわない。共産党がいる場で一緒に活動することはない』と言い切った」(2019年7月22日付・読売新聞)。「国民民主党の最大の支持母体で選挙戦を仕切った連合山口が『反共産』の姿勢を鮮明にした」(同・中国新聞)―などの論評が出されています。
(ジム局長の個人の見解です)