新型コロナ第5波の感染拡大防止に向け、緊急申し入れ
日本共産党山口県委員会と同県議団は8月5日、新型コロナ第5波の感染拡大防止に向けた緊急申し入れ(第7次)を行ないました。
要請には、河合喜代県副委員長(前県議)と木佐木大助、藤本一規両県議、吉田達彦県議団事務局長が出席。
新型コロナの第5波は、新規感染者が全国で1万人を超えるというパンデミックを引き起こし、東京など6都府県には緊急事態宣言が、福岡県など5道府県にはまん延防止等重点措置が発令され、いずれも8月末まで)県内でも変異株による感染者が増加するなど、日々、深刻さを増していることを指摘。
夏休みやお盆の時期を迎え、県外からの人流増加も想定されることを強調し、県内での感染拡大を防ぐとともに、県外から持ち込ませないためにも、PCR検査体制を抜本的に拡充することは急務だ、として、下記項目について、検討し、速やかに文書回答するよう求めました。
これに対し13日、県からの文書回答が寄せられたので、要請項目と、回答をお知らせします。
1,県内での感染拡大を防ぐ
①新型コロナ感染拡大の最大の要因である無症状感染者を早期発見し、保護・隔離するため、地域外来・検査センターに無料のPCR検査キットの配布と回収を行うスポットを設けること。
②若い世代に感染が広がっている状況を踏まえ、新山口、下関、徳山、岩国など主要駅や繁華街などで12歳以上の若者を対象にPCR検査キットの無料配布に取り組むこと。
●県の回答(健康福祉部)
❶❷本県では、これまでも感染の疑いのある方や濃厚接触者はもとより、感染者が多数発生している地域等においては、地域の一斉検査を実施するなど、幅広く積極的に検査を 実施しており、引き続き適切に対応する
2,県外からの感染者の流入を防止する
①県内外からの帰省者や観光客を対象に、県内主要駅や山口宇部、岩国錦帯橋空港、高速道の県内サービスエリアなどでPCR検査キットの無料配布、もしくは、抗原検査キットを用いた簡易検査を実施すること。
②やむを得ない理由で県外から帰省を予定している人を対象に、自宅にPCR検査キットを送付し、自宅で検体を採取、検査機関に郵送する形でのPCR検査を実施すること。
●県の回答(観光スポーツ文化部)
❶お盆の期間を迎え、人の往来の増加が想定されることから、県外から移動して来られた方とその周囲の方々の安心を確保するとともに県内 における 感染拡大を防止するため、8月11日(水)から8月31日(火)までの間、 県外から帰省・来訪された方や、出張・帰省などで県外から帰って来られた方のうち希望される方を対象に、山口宇部空港、岩国錦帯橋空港、JR新山口駅、徳山駅の4箇所で無料のPCR検査を既に実施 している 。
❷帰省予定者へのPCR検査の送付については考えていない。
3,感染急増地域における「入院制限」について
①政府が8月2日、打ち出した「新型コロナウイルス感染急増地域においては、『入院対象を重症者や中等症のうち重症化リスクの高い患者らに限定し、自宅療養を基本とする』」という新方針の再考を求めること。
●県の回答(健康福祉部)
❶この方針は、東京都をはじめ感染者が急増している地域において、入院治療が必要な方への医療提供体制を確保するための緊急的な対応の選択肢として、自治体の判断で可能とするものであり、再考を求めることまでは考えていない
②山口県内において、感染急増という事態が生じた際にも「重症化リスクの高い人は原則入院、無症状・軽症患者は原則宿泊療養、無症状・軽症患者でやむを得ず宿泊療養を行えない人は自宅療養」という対応を継続すること。
●県の回答(健康福祉部)
❷本県では、入院病床(533 床)や宿泊療養 (480室)による受入体制を確保しているところであり、これまでと同様、陽性者の療養は、入院及び宿泊療養を基本とすることとしている(2021年8月13日)