宇宙監視レーダーへの住民の不安解消を
防衛省は、山陽小野田市の海上自衛隊山陽受信所跡地に宇宙監視レーダーの建設を計画し、現地では9月13日、準備工事が始まりました。
同レーダー施設は、は宇宙ごみや不審な人工衛星を監視するもので、2023年度の運用開始を予定しています。同省は18年版防衛白書で「宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの国内関係機関や米国と連携しつつ、宇宙を監視し、正確に状況を認識するための宇宙状況監視体制」の構築をめざすとしており、レーダーはその中核的施設としています。
藤本議員は、防衛省が8月28日、行った地元説明では、「敵の攻撃目標になるのではないか」、「電波が人体や生活環境に影響しないか」などの懸念、不安の声が数多く出されたことを指摘し、①住民の不安に対し、防衛省がしっかりと説明責任をはたすよう、再度の説明会の開催を求めるべき、②来春、開校する埴生小中学校からレーダーまでは約600㍍しか離れておらず、子どもたちへの影響はないのか、確認すべき、③防災ヘリ、ドクターヘリの運航に影響が及ぶことが予想される。防衛省とどのような協議を行うのか、尋ねました。
国の責任で十分な説明を求めていく
平屋総務部長は、①国は今後、山陽小野田市と協議・調整の上、さらなる説明会を検討しており、同市から要請があれば連携して対応する、②国からは関係法令や電波防護指針に則り、十分な安全措置を講じると説明されている。国の責任で住民に不安を与えないよう十分な説明を行ってもらいたい、③レーダーによる影響の有無を含め、関係機関と協議すると説明を受けている、などと答弁しました。
(2019年9月30日)