上関大橋の15年前の損傷は公表すべきだった
藤本議員は、昨年11月発生し、長期間、片側通行などの交通規制が続いていた上関大橋の損傷事故(室津側)に係わって、業界紙(日経クロステック)が「鋼棒の破断は対岸の長島側でも2006年2月の超音波探傷試験で判明していた(下図)。この事実を県は公表せず、長島側だけを補強。今回の段差の問題が発生した際も一切、公言していない」と報じたことをとりあげ、①15年前の破断事故をなぜ公表しなかったのか、②15年前に室津側の鋼棒の試験をしていたら今回の事故は防げたのではないか、③上関大橋と同構造の橋梁について緊急調査すべきだ、④橋梁の点検結果の公表基準の策定時期は、等について見解を質しました。
今後、点検結果の公表基準を作成する
県は、①道路や橋梁に損傷、劣化等を確認した場合、通行に支障があれば公表するが、15年前のケースは橋の安全性が確認でき、支障もなかったので公表していない、②当時、室津側は超音波探傷試験で鋼棒の損傷は確認されなかった、③同構造の橋梁については、現在実施している補強工事の中で監視しており、変状は確認されていない、④点検結果については、今後、橋の重要性や損傷の程度などによる公表基準を作成する、と答えました。
(2021年3月3日)