「300億円かけ、移動時間5分短縮」―小郡萩道路はムダ使い
議案第19号、20号は、国道490号の道路改良と橋梁の整備工事のための請負契約を締結するもので、いずれも通称・小郡萩道路に係る区間となります。
全長30Kmの小郡萩道路のうち、美祢東ジャンクションから絵堂インターまでの12.9Kmには470億円が投じられ、2011年5月までに供用開始されました。
14年度に着手された絵堂インターから萩三隅道路の萩インターまでの15Km区間の事業費は当初260億円と説明されていましたが、現在は300億円に増加し、18年度までに53億円が投じられました。
同事業は、18年度の事業再評価で、投資効果などが再検証され、当初1.8倍あった費用対効果は1.3倍に低下しています。事業費の増大も要因の一つで、今後、さらに事業費が増えれば、限りなく1に近づく恐れもあります。
また、事業効果は「萩市役所と山口宇部空港の移動時間が68分から63分」と5分短縮される、と説明されています。
財源不足を理由に、職員リストラや県有施設の見直しなどに奔走する一方で、5分のために300億円を超える予算を投じることは容認できません。
(2019年12月13日)