新型コロナウイルスの感染拡大は国内でも歯止めがかかりません。県内でも22日、4人目の感染者が発生。県内のPCR検査実施件数は累計で176件(3月22日まで)、相談件数は6742件(同)に達しています▼健康不安とともに、懸念されるのは地域経済への影響。「県旅館ホテル生活衛生同業組合(会員数228)の調査では、今年1月から5月までの宿泊予約の取り消しは5万1652人だった。湯田温泉のある山口市や岩国市、下関市、萩市などの観光地が目立つ。月ごとの内訳は1月が4010人、2月が1万433人、3月が3万2191人とうなぎ上りに増加」と報じています(3月11日付・中国新聞)▼企業業績への影響も深刻。帝国データバンクが県内に本社を置く企業を対象に実施した意識調査(2月末時点、有効回答108社)で、マイナスの影響があると回答したのは大企業で40%、中小企業は54%。業種別では「運輸・倉庫」が75%と一番高く、「製造」が64%と続きます▼こうした中、日本共産党は「緊急経済提言」を発表(3月12日)。政府に①緊急に国民生活を防衛するあらゆる手立てをとる、②内需・家計・中小企業支援に力を集中する、ことを求めました▼カギは、消費税5%減税と、大企業が「将来の危機のため」とため込んだ460兆円もの内部留保を賃上げ、中小企業への単価引き上げなどに活用し、庶民の暮らしと営業を守る社会的責任を果たさせることです。
(2020年3月25日記)