感染者は100人超え
5月5日以降、新規感染者がゼロだった山口県内。7月16日、72日ぶりに新規感染者が確認されると、堰を切ったように感染者が増え、8月20日にはこれまでで最も多い11人の感染が明らかとなり、累計は100人に達しました。
対策本部会議は2カ月以上開かれず!
奇異なのは、新型コロナウイルス感染症対策の司令塔ともいうべき、「新型コロナウイルス感染症対策本部」の本部員会議が6月18日の第16回会議以降、2カ月以上、開催されず、「開店休業」状態が続いていることです。
この第16回対策本部会議で確認された「新型コロナウイルス感染症に係る対処方針」では、「感染の状況等を継続的に監視し、その変化が認められた場合、住民に適切に情報提供を行い、感染拡大への警戒を呼びかける」ことや、「感染拡大の傾向が見られる場合には、県民に外出の自粛要請など警戒を呼びかけ。※直近1週間の人口10万人あたりの感染者数が0.25人以上となった場合を、県民への協力要請等の措置を検討する目安」とすることが明記されています。
前述のように、7月16日、新規感染者が確認されて以降、増加傾向が続き、「直近1週間の10万人あたりの感染者数が0.25人以上」となった局面でも「対策本部の本部員会議」は開催されませんでした。
中国地方の4県はどう対応しているのか、各県のホームページで確認したのが下表です。
中国5県で未開催は山口県だけ
6月中旬以降、未開催は山口県だけ。鳥取県は新規感染者が確認されるたびに会議を開き、累計は15回に及びます。
もちろん、会議を開ければ良い、という問題ではありません。
しかし、感染拡大が新たなステージに入ったことが明らかになった現在に至っても「対策本部会議」を開催せず、事態の変化に応じた対応方針を示さない、という山口県の対応には疑問を持たざるを得ません。
直近1週間の感染者数は「目安」の5倍以上に
ちなみに、「直近1週間の10万人あたりの感染者数」は8月20日現在、「1.39」。目安とされた「0.25」の5倍以上に達しています。
(2020年8月20日記)