来県者等PCR検査に希望者殺到

希望者は想定の5倍にも、知事は「必要なものは全てやる」と明言

 山口県が8月11日から県内4カ所で始めた「来県者等に対する新型コロナPCR検査」には連日、多くの希望者が訪れ、16日までに3,942人にのぼっていることがわかりました。県は期間中(21日間)の利用者を4,000人程度と見込んでいましたが、わずか4日半(大雨のため14日午後2時以降、15日まで一時中止)で想定を超えたことになります。県知事は8月17日の臨時記者会見で「期間の間、必要なものは全てやりますので、その結果に応じて予算は対応していく」と明言しました。

来県者、帰山者で希望する人は無料で検査可能

 このPCR検査は、JR新山口駅、JR徳山駅、山口宇部空港、岩国錦帯橋空港の4カ所で実施。「県外居住者で山口県を訪れる者」と「県内居住者で県外から帰山する者」のうち検査を希望する人は無料でPCR検査を受けることができます。

 検査結果は同事業を受託した業者(福岡県内)が、検査の翌日までにメールなどで通知することになっています。

 県は、4カ所での検査数を1日175件と想定し、2500万円の予算を計上していました。

新山口駅などでは想定の7倍の利用者が殺到

 同検査の利用者は16日までに約4,000人に達しています(右表)。とくにJR新山口駅では、日平均360人と想定の7.2倍、同徳山駅も約5倍に達しています。

 このため、誘導員や案内員が不足して、混雑したため、急きょ、県職員などが応援に入っているようです。

 知事は17日の会見で「期間の間、必要なものは全てやりますので、その結果に応じて予算は対応していく」と明言しました。

 新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中、「誰でも、無料で、何度でも」検査ができる体制づくりが求められていることを裏付けています。

(2021年8月19日記)

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